はじめに

元々2024年はアドベントカレンダーを書く予定がなかった。特に書く内容がなかったからだ。というより、書くネタがなくなってしまったといった方が正しい。そもそも最近、Misskeyやインターネットを閲覧する時間が減ってきている気がする。そういった部外者が、果たしてアドベントカレンダーを書く資格があるのかと思った。とはいえ、アドベントカレンダーを書いてと言われたのだから、書いてみることにした。

会社への埋没とMisskeyとの距離感

最近、Misskeyを見る時間が少なくなっている。一日も投稿をしない日もそこそこある。去年はnoteで 「いちユーザーから見た2023年のMisskeyの変化」 という記事を書くくらいにはMisskeyが好きだったはずなのに、2024年になってからは投稿頻度が減っている。

これは、自分が仕事をするようになったからだ。仕事をすることで余暇時間が減り、ネットを見る時間も減ってくる。もちろん余暇時間はMisskeyを見るだけではなく、アニメを見たり勉強したり、昼寝したりしている。そうなると、さらにMisskeyに投稿する時間が減る。

Misskeyを見る時間が減った要因は、時間がないからだけではない。話すことがあまりなくなってしまったということもある。社会人は、一日のうちに仕事の時間が大半を占める。そのため、頭で考えていることが仕事のことが多くなる傾向がある。仕事の内容を話そうにも、特段話して面白い出来事があるわけでもない。淡々と進んでいく時間と、問題への対処だけが積み重なる。面白さはあるかもしれないが、ドラマチックなナラティブがあるわけでもない。辛いわけでもないが、SNS映えする話題が消えている。

かくして、Misskeyを見る機会が減っていってしまった。それと同時に、社会人は自社に埋没し、会社という共同体のための人生になるのだと感じつつある。自分の人生から、「会社員としての◯◯さん」を完遂するためのロールへと人生の主題がシフトしていく。苗字で呼ばれることに慣れつつあるが、苗字で呼ばれ続けることこそ一会社員としての自分しか求められてない象徴的な出来事だと感じる。別にこれが全ての人に起こり得るものだとは思わないが。

SNSとの距離ができると、その世界で起きている出来事についていけなくなる。タイムラインで断片的に語られている事象についていけなくなるのだ。自分がわからない話題で他のユーザーは盛り上がっているのに、自分はついていけない。面白くない。だからSNSから離れる。正直いうと、それはいいことなのかもしれない。SNSはよくないことの方が多いのだから、そういった悪い存在から離れられるのは、人生にとって幸運なのだろう。

Misskeyから離れることへの寂しさ

ただ、なんというか悲しい気持ちもある。この悲しさはなぜだろうか。このアドベントカレンターを書きながら、ふと思い出した内容があった。

 僕が25ということは、周囲もだいたいそのあたりの年齢が多いわけで、10代後半~20代前半の頃はあれだけアニメの話に夢中で、どれだけ大学をサボれるかに命を賭けていた彼らも、だんだんと社会に埋もれてツイートが減っていきました。人によっては深夜になるとまったく見かけなくなったり。
(中略)
 僕は、アニメや漫画を常に摂取し続ける日々が永遠だと思っていたので、周りの人が脱落して社会に馴染んでいく度に怖くなってしまいます。アニメより健康の話が多くなったフォロワーを見る度、自分の老化が進んでいくかのような感覚に陥る。
 でも、きっとそれが正しいのでしょう。精神科が早寝早起き三度の食事をとにかく勧めるように、普通に生きて普通に社会に馴染むのが幸福への近道だと思いますし。
にゃるら『僕はにゃるらになってしまった ~病みのインターネット~』
株式会社KADOKAWA、2021年、pp.115〜117

この引用文ではオタク趣味のことを話しているが、自分の中でMisskeyとの距離感というのはこんな感じかもしれない。Misskeyをやめ、まともに社会人を遂行することこそが正しい在り方だと感じている。しかし、それはどこか「寂しい」ことであり、過去の自分から「お前も社会に埋没する側の人間になってしまったのか」と言われているような錯覚を持つ。

寂しいと感じるのは当然かもしれない。Misskeyを始めたのは2021年で、3年も前だ。2023年までの2年間は、かなりの時間を費やしていた。それだけの思い出があるのだ。結構長い付き合いだからこそ、思い入れや愛着がある。それを「社会人になったんだから」といった一言で簡単に捨てられるものではない気がする。

これからのこと

Misskeyから離れつつあると言いながら、来年になったらしれっとたくさんの投稿をしている気もする。もしかしたら、これ以降は投稿をしなくなるかもしれない。それはよくわからない。SNSとの距離感がよくわからないが、長く続けられたらいいような気もする。